旧ゼロのお話はいったん置いといて、本日はアメコミ版009のお話
「サイボーグ009 USAエディション」が2013年に発売されています。
これが結構いい本なのです。
最初はごっついキャラにええ~と思いましたが、読んでいくと
009が好きな方が描かれたんだな~と愛を感じてはまっちゃいましたね。
防護服が場所に合わせて色が変わる設定などとても興味深いものでした。
マンガのあとがきも、009に対する愛がとても伝わってきます。
特に003への考察が素晴らしいのです.
フランソワーズは純粋で、どんな政治思想も持っていない。
サイボーグになる前、009が望む人生を送る権利を得るために戦わなければ
ならなかったのと同じ頃、003はバレリーナとして生きていた。
彼女が情熱を傾けていたのは、人々を楽しませること、
生ける芸術作品となることだった。
003の人生の目的はある意味、戦争が象徴するものとは対局にあるといえる。
戦争はコミュニティを荒廃させ、暮らしを破壊し、自分たちが傷つけている人々の
ことは気にも留めない者たちの私腹を肥やす。
戦争に商社というものは存在しない。
一方、ダンスは人生を豊かにしてくれる。ダンサーが見せる業に感嘆することで、
人が身体面での豊さを知る、ダンサーの動きに感情を燃え上がらせることで、
精神面での豊かさを感じる。ダンスは見るものに感動を与えるのが目的だが、
戦争を生み出すのは争いだけだ。
003を自分たちの争いに引きずり込むことで、BGという組織がまさに
戦争と同じ影響をもたらした。
穢れ亡きものを堕落させているのだ。それは何か美しいものを奪い、
岩に打ち付けることを意味する。
戦争は残酷で理不尽なものであるが、それは003を見れば一目瞭然だ。
彼女は親切で清純な人物で、優しすぎるほどやさしく、
そのような目にあういわれなど、何一つない。
戦争は誰にも敬意を払わない。影響を与える相手うぃ選ぶことない。
戦争はただ起こり、我々はその後始末をするしかない。
003の場合、BGに改造されたことで、ハイテクなコミュニケーション機能を備え
高めることができたが、元の暮らしからは切り離されることになった。
今抱えている荷物を持ち帰ることなしに、後戻りすることはできない。
戦争に触れられたが最後、その痕は消して消えない。
自分が歩き去ったところで、戦争はつきまとってくる。
人は永遠に変わってしまうのだ。
003がメンバーにいる意味ってこういうことなのだろう。
コゼロの製作スタッフに朗読してもらいたいもんだ。
